
現代屈指のチェリスト、ミッシャ・マイスキー。 還暦を迎え、円熟味を更に増した巨匠マイスキーの哀愁の名演!
美しさをこえた世界
マイスキーはチェロを手にした吟遊詩人によく例えられる。チェロという楽器のイメージも、最愛の楽器を優しく包み込むように演奏するマイスキーの姿も、まさに音楽の吟遊詩人というにふさわしい。聴き手はマイスキーが奏でる、しなやかで力強いカンタービレに導かれて、いつしか旅人となり、見知らぬ空間に遊び、幻想に浸ることになるのである。
しかもその心の旅は実に心地よく、また甘美で、さらに不思議になつかしくすらある。歩みを進めるにつれ新しい自分に生まれ変わっていく、そんな感動すら覚えるほどである。即ち、マイスキーのチェロは美しさだけでは語ることのできない、いや既に美しさすらも超えた至芸なのである。
今回のリサイタルは、前半にはクラシックの核心部が凝縮されているし、後半はバロックから20世紀にいたる実に多様な名曲が網羅されており、魅力的なことこのうえない。どれだけの夢がふくらむのかと想像するだけでも楽しくなってくる。
諸石幸生(音楽評論家)
| 2009年11月3日(火・祝)14:00 | 東京オペラシティ コンサートホール |
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| 2009年11月5日(木)19:00 | ザ・シンフォニーホール (大阪) | |
| 2009年11月8日(日)14:00 | 愛知県芸術劇場 コンサートホール |