少年の心そのままの声 − 世界がいま注目するフランスの青年カウンター・テノール、フィリップ・ジャルスキーの歌を初めて聴いたとき、飾り気のない無垢な音色にまずは魅せられた。そして、それから数年経った今、超絶技巧オンパレードの難曲をいともやすやすとこなす彼は、まるで背中に羽でも生えたかのごとく、前人未到の境地へと突き進んでいる。もうすぐ歌手生活十周年というキャリアの持ち主だが、童顔の面差しもそのままに、声にみなぎる爽やかさはますます純度を増し、特有の透明感が求められるバロック・オペラの世界を、あざとさのかけらもないフレージングで歌いきるジャルスキー。その逸材ぶりに、オペラ界が寄せる期待は実に大きいのである。
重力の法則すら撥ね退けるかのような、抜群の飛翔感に溢れる彼の歌声が、日本のホールでどのように鳴り響くことだろう。この秋の来演が、今から本当に待ち遠しい。
| 2008年11月8日(土)14:00 | 東京オペラシティ コンサートホール |
一般発売:8月23日(土)10:00〜 |
| 2008年11月12日(土)18:30 | 宗次ホール(名古屋) | 一般発売:9月20日(土) |
